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環境フォト・コンテスト

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堀場製作所賞

地球のささやき

昨年の優秀賞「サンゴの墓場」では美しいサンゴ礁が、環境破壊の進行により変わり果てた光景が撮影され、まさに作者の嘆き声が聞こえるような一枚でした。「地球のささやき」に耳をかたむけ、現状をしっかり認識しなければ、その先の環境保護にはつながりません。人間によって壊された自然の痛々しい叫び声、成長した新芽の喜びの声などを一枚の写真で“聞かせて”ください。

堀場製作所賞
優秀賞
画題「渇きに咲く」
日野 諗(60歳)
無職
山形県山辺町
受賞者のコメント
2005年、30度を記録した7月下旬の朝。ひび割れた土地に咲いたハスの花を見つけました。田んぼと土手の間に植えられ、減反した田んぼの中にまで繁殖していったハスの花。増えすぎて邪魔になったのか、水を止められてしまったあとも、かつての繁殖地より少し離れたところに一輪だけ頑張って咲いていました。やがてそんな健気な花も枯れてしまい、現在ハスは一本もありません。失ってしまうのは簡単なこととつくづく思います。
審査員評価
ひび割れた土地に咲くハスの花の美しい色合いをきっちりとらえた「渇きに咲く」、アラスカの溶解流の荒々しさをダイナミックに伝える「白い脈流」、砂浜に芽を出した植物を描いた「生命の饗宴」、自然がつくり出した光景を、美しさ、厳しさの両面から切り取っていました。
堀場製作所賞
佳作
画題「白い脈流」
東川 融(56歳)
看板業
大阪府柏原市
堀場製作所賞
佳作
画題「生命の饗宴」
向後寛治(59歳)
電気店経営
千葉県香取市
企業コメント
 地球温暖化の原因といわれる大気中の炭酸ガスやメタンガス等の計測器、また河川や湖沼などの水質測定器など、分析・計測機器の総合メーカーである堀場製作所は、さまざまな製品を通じて、地球環境保全に貢献しています。「地球の微妙な変化を感知することが、環境問題を改善する第一歩」という視点に立ち、これからも最先端の分析・計測技術を社会に提供していきます。

 当コンテストには第1回から参加しており、ファインダーを通して、地球の微妙な変化、いわば「ささやき」に耳を澄ましてほしいとの思いから、テーマを継続しています。今回の優秀賞「渇きに咲く」は、シンプルな構図のなかにも、ひび割れた大地に咲くハスの花の生命力がみごとにとらえられ、美しさと力強さを兼ね備える一枚でした。
株式会社堀場製作所