大日本印刷賞
大気のうた
- 受賞者のコメント
- 茨城県南東部にある、日本で二番目の面積をもつ湖・霞ヶ浦の帆引船。かつてはわかさぎ漁に使用されていたものの、いまでは効率のよいエンジン船に取って代わられ、観光用としてのみ用いられています。夏から秋の休日・祭日に出帆しますが、その運航は風まかせ。この日は強風となり、帆を少し下げたため、白い帆が風を孕んで素晴らしい形になりました。地球の大気、残すべき地球の姿がここにあると感じます。
- 審査員評価
- 風を孕んだ白い帆を青空とともに力強く描き出した「夏風を孕んで」、夏の北アルプスの高山植物を生き生きととらえた「躍動の時」、もやのかかった様子が見事な「川霧の鮎釣り」。湖、山、川とさまざまな場所で奏でられた「大気のうた」が表現されていました。
- 企業コメント
- 1972年の「環境部」設置、92年の「環境宣言」など、DNP大日本印刷グループでは、つねに一歩先を行く環境対策を行っています。具体的には、環境汚染物質の削減や環境配慮型製品の開発など、事業活動全般で幅広い取り組みを推進。また近年では、全国の工場において「エコ監査」という内部監査も実施し、より質の高い環境経営の実現を目指しています。
あらゆる生き物に欠かせない大気を通じて、環境の豊かさを見つめ直してほしいとの思いを込めた作品テーマ「大気のうた」。今回、優秀賞となった「夏風を孕んで」は、青い湖と空を背景にして、目に見えない大気をありありと写し出したすばらしい一枚です。社内の選考においても、圧倒的な人気を誇っていました。 - 大日本印刷株式会社