日本生命賞
生きる力
- 受賞者のコメント
- 冬のさなか、寒さもへっちゃらで、小川や水田できれいな模様の氷を探し回る。そんな小学生の頃を懐かしく思い出し、厳冬期には凍りつく「氷瀑」として有名な、兵庫県神河町にある扁妙の滝に出かけました。条件の悪い岩場にコケが根付き、その表面に飛散した水滴が凍って、晴れ渡ったブルーの空を映し出しています。つい見過ごしてしまいそうな足下の小さな世界。小さなコケのなかに命のたくましさを感じました。
- 審査員評価
- 飛沫が凍りついたコケをアップで写し、厳しい環境でたくましく生きる姿を表現した「ひっそりと輝く」は写真の力を感じさせます。小魚を捕まえた鳥の一瞬を狙った「捕まった!」、小鳥が餌をねだる「もうないの?」とも、生物の生きる力をしっかり切り取っていました。
- 企業コメント
- 日本生命の使命は、保険を通じてお客様の一生を支えること。そこで、作品テーマを「生きる力」としています。非常に神秘的な優秀賞「ひっそりと輝く」がとらえたのは、とても小さなコケの姿でした。しかし、そこにあるのは、まさしく「生きる力」そのもの。見るものを感動させてくれる作品だと思います。
当社では、事業活動で紙として使用する森林資源を地球にお返ししたいと、1992年に植樹活動をスタートしました。その成果である「ニッセイの森」は、現在42都道府県の170カ所、約385ヘクタールに拡大。約116万本の苗木を植えてまいりました。2003年からは、これまで植えた木々を豊かな森に育てる「育樹」(下草刈り、つる切り等)に取り組み、かけがえのない地球環境の保護を継続しています。 - 日本生命保険相互会社