伊藤忠商事賞
気候
~そのめぐみ~
- 受賞者のコメント
- 紀伊半島の海岸沿い、椎の大木が生い茂る湿度の高い深い森に、5月から6月にかけてシイノトモシビダケが生えてきます。撮影は2008年6月中旬。背丈は2㎝ぐらいで、あたりが暗くなるにつれて光りだす不思議なキノコです。環境の変化に弱く、温暖化の影響からか近年は数も減ってしまい、絶滅を心配しています。
- 審査員評価
- 深い森のなかで静かに発光するキノコの色合いに、繊細な自然への思いが伝わる優秀賞、老婦人の仕事ぶりに心をとめ、自然の恵みを描き出した「ほし柿作り」、夕暮れの島々に美しい光の色合いが荘厳さを加える「天使の階段」と、多彩なアプローチが見られました。
- 企業コメント
- 当社は、環境問題を経営方針の最重要事項の一つととらえています。多様な商取引や事業投資をグローバルに行うにあたって、環境負荷を未然に防ぐべく、環境アセスメントの仕組みを構築。また本業を生かした環境保全型ビジネスも推進しています。さらに小学生向けの「夏休み環境教室」の開催や、東京大学気候システム研究センターへの支援もしています。
優秀賞「シイノトモシビダケ」は、幻想的な雰囲気の森のなかで、小さくあたりを照らすキノコの可憐な美しさが印象的な一枚。
自然の神秘を感じさせるこの光景は、テーマ「気候~そのめぐみ~」を静かに語る作品であり、社内投票でも多くの社員から評価を得ました。 - 伊藤忠商事株式会社