大日精化工業賞
環境色彩
身の回りの生活環境を見渡してみれば、そこには色とりどりの豊かな色彩があふれています。昨年の優秀賞「初夏の色」は、江戸時代から現代にかけて続く浅草寺境内の夏の風物詩を写した一枚。吊り下げられたほおずきと、女性が着るハッピがともに色鮮やかで、日本の初夏の訪れを教えてくれます。自然、人、動植物、都市……。さまざまな場所であなたが発見した「環境色彩」を一枚の写真に切り取ってください。
- 受賞者のコメント
- 愛媛県今治市、三連吊り橋のそばにある今治造船所。4月の晴れた朝に、現在では珍しくなった、昔ながらの豪快な進水式が行われていました。船はわずか数秒で船台から離れ、海に浮かびます。色彩豊かに演出された式は、船造りに携わる方の心意気を感じさせるもの。その素晴らしいドラマの様子には、何度見ても心を動かされます。
- 審査員評価
- 滝のように垂れ下がる色とりどりのテープ、青空に飛ぶ風船、クレーンの色合いが華やかな優秀賞はドラマを感じさせる作品。鮮やかな色のボートが並ぶ「閑散日」には視覚的な面白さがあり、「出番前」はしっかりしたフレーミングで画面を作り上げています。
- 企業コメント
- 優秀賞「進水式」は、「環境色彩」という難しいテーマを新たな観点でとらえた力作。船からのテープと風船の色とりどりの乱舞が、青空と周囲の機器のグリーン、赤、白に引き立てられ、船出を祝う雰囲気が心地よく表現されていました。
色彩の総合メーカーである大日精化工業は、人と技術と伝統を大切に、環境対応の色彩製品を世界中に届けています。創立80周年となる2011年に向け、“イノべーション80”をキーワードに変革を進めるほか、環境対応活動として化学物質の取り扱いで自主的に環境・安全・健康を確保する「レスポンシブル・ケア運動」を推進。町並みの色彩調査をはじめ、色彩条例策定など、環境色彩形成活動を行うカラープランニングセンターへの文化貢献も続けています。 - 大日精化工業株式会社