岩谷産業賞
ふるさと
自然と人が共生する「ふるさと」を残していきたいという想いは、環境保護の第一歩。懐かしい竈の火と、生糸を繭から取り出す営みをとらえた昨年の優秀賞「働き者」は、自然と共に生き、生かされる人間の暮らしを感謝と深い共感をもってとらえた力作でした。単に田舎の風景や行事を写すのではなく、温かい人のぬくもりと一体となった「ふるさと」のさまざまな姿を、自分ならではの視点で切り取ってください。
- 受賞者のコメント
- 12年前に友人の誘いでカメラをはじめ、さまざまな人の表情を撮り続けています。この写真を撮影したのは、2005年5月鳥取県にある大山の麓。午後5時頃、畑で農作業を終えたおばあちゃんを見かけ、お願いして写真を撮らせていただきました。お話をしながら、近くから、遠くからシャッターを切っているうちに見せてくれたすばらしい笑顔。初めて行った土地で出会ったこの笑顔に、懐かしい「ふるさと」を感じました。
- 審査員評価
- 農作業に励む婦人の明るい表情を素直に撮影した優秀賞は、好感がもてる作品でした。我が子がその土地で健やかに成長していくことを願う伝統的な行事を撮影した「氏子入りの日」、農作業の無事を祈る「豊作への祈り」の佳作2点も、伝承されゆく「ふるさと」の姿をしっかりとらえています。
- 企業コメント
- 当社創業者の故岩谷直治は、人と自然を愛し謙虚に生きる、奉仕と自律の「土の思想」をもつ経営者といわれました。今回の優秀賞の「おばあちゃん」の手にも、その土がしっかりとついています。土は自然の恵みと循環の象徴であり、モデルの笑顔には、誰しも感じる「ふるさと」そのものを思い起こさせる力があります。自然への感謝と足るを知る心、嘘のない感動の一枚に出会えました。
「ガス&エネルギー」企業であるイワタニは、場所を選ばない分散型エネルギーであるLPガス・MaruiGasを全国にお届けしています。「ふるさと」はそんな私たちの原風景でもあるのです。また近年注目の燃料電池に欠かせない「水素」の製造も45年以上前から取り組み、クリーンエネルギーの究極の姿を今日も追求しています。 - 岩谷産業株式会社