伊藤忠商事賞
気候
- 受賞者のコメント
- さまざまに形を変える雲の姿に魅せられ、雲のある風景の撮影を続けています。この作品は2004年8月、秋田県象潟町にある自宅の前で撮影しました。雲の右側には標高2000mを超える鳥海山があり、季節によってさまざまな雲の姿が見られます。写真の雲はこの地方ではバンケ雲と呼ばれ、雨が降る兆候とされるもの。漁業と農業が盛んなこの町では、かつて山にかかる雲を見て天気を判断し、仕事に出ていたということです。
- 審査員評価
- ユニークな形の雲と満月という自然界の取り合わせを幻想的に切り取った「満月の夜」、トンボの羽化に背景の花を利かせて画題をうまく表現した「旅立ち」、花畑と青空の間を走る汽車に見る者の気分も浮き立つ「春、晴れた日」と、いずれも良い作品でした。
- 企業コメント
- 天然資源の開発や各種プロジェクトなどで自然環境とのつながりが深い当社では、環境保全を大きく二つの側面でとらえています。一つは、甚大な被害を起こしかねない環境リスクの未然防止、そしてもう一つは環境保全型ビジネスの推進です。環境リスクの未然防止については、国内外事業所及びグループ会社においてISO14001認証取得を推進中です。また環境保全型ビジネスについては、生分解性プラスチック、風力発電の推進などを積極的に取り組んでいます。
優秀賞「満月の夜」は、雄大な雲と満月の組み合わせが印象的な作品。雨を呼ぶというバンケ雲が、テーマ「気候」によくマッチしています。このような美しい自然を守るため、よりいっそうの環境配慮が必要だと改めて感じさせてくれる一枚でした。 - 伊藤忠商事株式会社