結婚式に訪問着を着る予定なのですが、重ね衿、帯揚げ、帯締めはどんな色・物がよいのでしょうか?

Q:友人の結婚式に呼ばれていて訪問着を着る予定なのですが、重ね衿、帯揚げ、帯締めはどんな色・物がよいのでしょうか?
帯揚げは絞りの物が良いと聞きました。色は揃えた方が良いのでしょうか?
(福島県・Iさん)

答える人・森 荷葉さん

祝いの席なので華やかな色調の場合には全体のトーンを合わせるべきでしょう。
淡い色なら、色に統一感がなくてもいいのではないでしょうか。要は品よくまとめればいいのです。

なお、慶事にふさわしい帯揚げは、総絞りや部分絞り、刺繍や箔使いのものなど、ボリュームのあるもの。鬼シボ縮緬(ちりめん)など、シボの大きな帯揚げでもいいでしょう。

答える人・田中敦子さん

訪問着を結婚式で着る場合は、淡い色の小物合わせがいいでしょう。
重ね衿はお好みで。なくても構いません。
礼装は、かつて二枚、三枚と着物を重ね着していました。
その時の名残が重ね衿、伊達衿と呼ばれるものに変化しており、第一礼装である留袖は、比翼仕立てという二枚重ね着したように見える仕立てになっています。
準礼装である訪問着の場合、華やかさに欠けるように思えるときは、重ね衿をしてもいいでしょう。

帯揚げは、絞りである必要はありません。
ただ、振袖に準ずる若い人の華やかな訪問着ならば、総絞りもボリューム感があってもいいでしょう。
色については、揃える必要はありません。
帯揚げは着物と帯を結ぶ淡い色に、帯締めは、帯に馴染んで、しかも明るさを添えるものを。
金銀が入った淡い色の帯締めなどがよく使われます。