Q:暖冬の今年は、もう桜の便りもちらほら。お気に入りの梅柄の着物や帯でのお出かけをするタイミングを逸してしまうのでは、と気になります。
梅柄というと、おめでたいイメージ。お祝いの席などなら、ほかの季節にも着ていいのでしょうか?
答える人・大久保信子さん
梅は、新春から2月ごろの柄行です。
特に、ほんものと見紛うような、精緻な絵柄のものは、この時季にしか使えないと考えるのが、妥当でしょう。
ただし、ほかの季節であっても、なにか物語をつくりあげる意味で枝などを省いてデザイン化された梅柄が使われることはありえます。
たとえば、松柄の着物に、梅柄の帯、竹のモチーフの帯留めを添えて全身でさり気なく「松竹梅」を表すなどは、上級者のテクニックですが、素敵なコーディネートと言えるでしょう。