Q:着物と帯の柄合わせ、なんだか難しい……。
A:直線と曲線。バランスの妙を楽しんで 答える人・コバヤシクミさん(着物スタイリスト)
縞や格子など直線の文様には、有機的な曲線の文様を。花や鳥など具象的な文様には、幾何学文様など抽象的な文様を。図形を対比させることでリズム感が出て、コーディネートにメリハリが生まれる。
大柄と小さな柄というようにサイズで差をつける方法も。さらに「形」にも注目して。四角い下駄と、丸みのある草履だと、足元の印象ががらりと変わる。
「直線があることで丸が引き立ちます。絵を描くときの構図のように考えると楽しいですね」
(vol.47「アタマの中をちょい拝見。どうやって組み合わせてるの?」より)
コバヤシクミさん 東京藝術大学で油絵を学んだのち、舞台美術を経て着物の世界へ。だからこそ、コーディネートの発想は自由で伸びやか。現在はフリーの着物スタイリストとして活躍。色や柄の組み合わせを理論的に分析し、わかりやすく伝えている。
⇒誌面では、コバヤシさんのほか、秋月洋子さんや大野らふさんならではの“アタマの中”も紹介。コーディネートのヒント満載ですよ!