着物を着ると、太って見えます…

Q:着物を着ると貫禄が出て、洋服のときより太って見えるんですが……。

タオルと手拭いでつくった伊達締め。三つ折りにして両端を三角に折り、紐を付けてある。汗をかいてもすぐ洗え、毎回気持ちよく使える。
左は腰パッド代わりのフェイスタオル。四つ折りにして裾よけの紐に掛ける。右は半分に切った手拭い。八つ折りにして肌じゅばんの胸元にのせ、テープで留める。
帯枕は長さ130㎝程度のガーゼでくるみ、背中に当てるとお太鼓がぴたりと密着。結んだ後、ぐっと下に下げることで胸下の補整にも。

A:着物を着る前に、補整で体を筒型にしているのではないでしょうか 答える人・大久保信子さん(着物スタイリスト)

目指すべき補整とは、「なだらかな胸元と柳腰をつくること。ただ特別な道具は不要。最低限の着つけ小物があればOKです」

 まずは肌じゅばん。単なる汗取りかと思いきや、「左右の身頃でバストをすっぽり覆ってボリュームを押さえ、胸のラインをなだらかにしてくれます。土台が整うと、その上のじゅばんや着物の衿元も安定します」。

 もう一つが裾よけ。下腹を引き締め、お尻を持ち上げ、引き締まった柳腰に。その効果は大久保さんが裾よけを「和装コルセット&ガードル」と呼ぶほど大。この二つを上手に着ければ、補整はほぼ完成する。

「あとは体型や悩みに合わせ、身近なものでプラスアルファの補整(写真参照)をするといいでしょう」

 (vol.47「する? しない? 補整の真相」より)

 

大久保信子さん 「きれい」「着崩れない」「気持ちがいい」をキーワードに、雑誌・テレビ・ショーなどで、体型も年齢も異なる女優やモデルを日々、美しく着つける着物スタイリストのパイオニア。

 

 ⇒誌面では、補整をする派、しない派、それぞれの考え方や補整道具も紹介。さて、あなたの目指すほれぼれスタイルは?

vol.47 はこちら