自分のことを本人はわからないっていうのは、案外あることかもしれない。
日本列島に眠る“たんすの着物”はウン兆円分ともいわれている。
これって一体、何を意味しているの?
ファッションのひとつとして抜群のセンスで着物をまとう
イギリス出身のシーラ・クリフさんと、
反物からスーツやブルゾンを仕立てるビスポークギャラリーを主宰する
カナダ出身のアーロン・ベンジャミンさん。
ものの見方を二人の視点にスイッチすると、あら不思議。
――もう一つの着物の世界が現れた。
文=小俣荘子 撮影=前 康輔