色柄の好みではなく、まずサイズ確認ありきの、窮屈な着物選びをしていませんか?
紐で体に巻いて着る着物は本来、〝サイズの縛り〞が緩い衣類。掟のように言われる「裄は手首まで」「身丈は身長と同寸」は単なる目安にすぎません。大切なのは、着物の寸法に合わせた着つけをすること。い
ただきものの着物のサイズを直さず着ることも多かった数十年前ま
では、着物に体を合わせて、フレキシブルに着方を調整するのが当たり前でした。
〝着物に体を合わせる技〞を知れば、「身丈が短い」「身幅が狭い」「裄が短い」と手を出せずにいた着物が着られる可能性も!
教わる人=吉澤 朋さん
教える人=佐川由希さん
撮影=宮濱祐美子 文=籏智優子 イラスト=くぼあやこ 構成=小西七重