憧れの「銀座結び」つくり帯
背筋がしゃんと伸びるお太鼓結びもいいけれど、木綿や紬(つむぎ)、気楽な小紋でカジュアルに楽しむのなら小粋な「銀座結び」もお薦め。つくり帯なら着つけだってぱぱっと完了。憧れの「銀座結び」で、後ろ姿に自信あり。
一見複雑に見えるが、必要なたれの長さを測り、胴に巻く長さを測って二重に折り返し、残りのて先で羽根をつくるだけのシンプルな構造だ。
●「銀座結び」のつくり帯に適した帯の長さの目安
ざっと見積もってお太鼓に約90㎝、胴に巻く分が約90㎝×2、羽根をつくる分に約90㎝必要。90㎝×4=360㎝は欲しいところだ。一般的な名古屋帯の長さは365~375cm程度なので、アンティークなどの短い帯でなければ大丈夫。
縫い留めるときに指ぬきを使うと、かえって怪我のもと。けっして指ぬきでは押さないこと。特に○で囲んだ部分は何枚も重なるところ。針の尻を硬いものに当てながら、1枚ずつ通す。
あとはひょいと背負ってぱぱっと結ぶだけ。
教える人=山下 悠(キモノスタイリスト)
文=長井亜弓 撮影=大沼ショージ