【vol.56】スヌ子のキモノ交差点(6)

お客さま 清川あさみさん

料理家のスヌ子さんがゲストをお招きしてざっくばらんにお話をうかがう「スヌ子のキモノ交差点」。

今回のお客さまは、アーティストの清川あさみさん。作品をつくる中で、着物への興味も変わったそうで……。

 

この日は、偶然にも絞りの羽織コーデとなったお二人。清川さんは半衿だけでなく帯留めにも梅を採り入れて季節感を演出。2017年に刊行された、清川さんの作品と最果タヒさんの文による『千年後の百人一首』(リトルモア)を手にしながら、作品や着物の話で盛り上がった。

百人一首の選者・藤原定家と深い関係にあったといわれる女性の歌に、清川さんは「骨まで愛して」というイメージを重ね、骸骨になっても愛し合う2人の姿で歌を表現。

きよかわ・あさみ 兵庫県淡路島生まれ。2001年に初個展。2003年より写真に刺繍をほどこす手法を用いた作品制作を開始。茨城・水戸芸術館、東京・表参道ヒルズでの個展など、展覧会を多数開催。代表作に『美女採集』シリーズ、『幸せな王子』『銀河鉄道の夜』絵本シリーズなど。2018年12月10日まで、「千年後の百人一首」原画展を京都の両足院建仁寺山内で開催。

 
すぬこ 青山学院大学卒業。出版社勤務を経て、東京・日本橋に「ギャラリーキッチンKIWI」を開設。料理教室を主宰する一方、手軽で華のあるレシピを、雑誌やウェブ、広告などで公開している。CSファミリー劇場「スヌ子のぶらり酔いどれ飯」に出演中。近著は『夜ふけのおつまみ』(角川新書)。

文=油科真弓 撮影=井上美野 着つけ、スタイリング(清川さん)=秋月洋子

ヘアメイク(清川さん)=向井理紗(Aqure) 撮影協力/ホテル雅叙園東京

アーティストならではの着物との向き合い方にも興味津々。

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