【Vol.48】秋田へ。男鹿のなまはげと大晦日

年の暮れも押し詰まりに詰まった底冷えのする大晦日の夜。夜空に響く唸り声の主の正体は……?

新幹線を降りた秋田の地は、とにかく寒かった。風が、凍てついている。空気が引き締まり、これが正しい日本の冬、という感じである。レンタカーを走らせると、ほどなく家や店が途切れ途切れになり、海や山、田畑などの自然が目につき始めた。ドライブインの窓から見える駐車場脇の木々に、寒さを忘れ、私は「ほほーっ」と感服した。なんてことはないその辺の木のくせに、緑色が深く、濃い。列島を北に四時間ほど移動しただけで、これほど別物とは。

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