ふきのとうのフリット

ふきのとうの愛らしい形を生かすなら、天ぷらに限る。

とはいえ、いざ自分でとなると、

お店のようにさっくりと揚げるのは難しい。

その点、フリットなら、衣にビールを加えることで

サクッと軽やか。プロ級の仕上がりになる。

材料(つくりやすい分量)

ふきのとう(小さめのもの)……6個
小麦粉……30g
ビール(または炭酸水)……50㎖
塩……適量
揚げ油……適量

つくり方

  1. 1

    ふきのとうは根元の固い部分を薄く切り落とし、葉を開いて花のように形を整える(a)。

  2. 2

    鍋に油を入れて火にかけ、160℃くらいになるまで熱する。

  3. 3

    ボウルに小麦粉とビールを合わせてさっくりと混ぜ、衣をつくる。ビールの代わりに炭酸水でもよいが、アルコール分があるほうがよりさっくりとした仕上がりになる(b)。

  4. 4

    ふきのとうを の衣にくぐらせ、余分な衣を軽く落としてから(c)、蕾部分を下にして160℃の油に入れる(d)。温度が高いと茶色っぽくなるので、中温よりやや低めの温度でじっくり揚げる。

  5. 5

    衣が固まったら、上下を返す。衣が固まりきらないうちに返すと油っぽい仕上がりになるので要注意。

  6. 6

    全体がカリッとしたら油から引き上げ、よく油をきって皿に盛り、塩を添える。

  • a ふきのとうは、汚れた葉は取り除き、葉を外側に開いて花のような形にする。
  • b フリットの衣にビールを使うと、炭酸とアルコールのダブル効果でサクサクに。
  • c 余分な衣を落とすことで、揚げ上がりも美しく、食感も軽やかになる。
  • d 火の通りにくい蕾を下にして、中温よりやや低めの油でじっくり揚げる。

教える人:前沢リカさん

ふきのとうのフリット

旬の野菜と乾物を主役にした和食料理の店「七草」店主。東京・下北沢に店をオープンして今年で11年。和食の基本は押さえつつ、西洋のエッセンスも採り入れたアプローチに定評がある。http://nana-kusa.net/


文、構成=和田紀子
撮影=神林環
着付け=木村智華子(シックスセンス)