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皮付きのなすのしみじみとした素朴なおいしさと、かすかな苦味が、まさに大人の味わいといった感じ。香味だれをたっぷりとかけてどうぞ。
材料(2~3人分)
なす 3本、みょうが 1個、長ねぎ 3cm、ししとう(種をとる)5本、生姜 小1片、米酢 大さじ1、醤油 大さじ1、だし 大さじ1
※だし+醤油は、市販のめんつゆを薄めて代用できる
※だしは、6月の「素材の味が引き立つ だしの引き方」を参照
つくり方
- 1
みょうが、長ねぎ、ししとう、生姜はそれぞれ細かく刻む。米酢、醤油、だしと合わせて香味だれをつくる。
- 2
蒸気の上がった蒸篭(せいろ)か蒸し器になすを入れふたをする。ふわふわと蒸気が立つ程度の火加減で、竹串がすっと通るまで(写真A)10~15分蒸す。蒸篭で蒸すときは、皿になすをのせて蒸せば、蒸篭になすの色がつかない。その場合はバットなど金属性のものより、陶磁器を使ったほうが火の当たりがやわらかくなる。
- 3
蒸し上がったら、バットなどに並べて粗熱をとる。冷めたら手で縦に4等分に裂き(写真B)、器に並べて1.を回しかける。
-
(写真A) -
(写真B)
教える人:前沢リカ
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東京・下北沢にある、季節の野菜を中心とした和食の店「七草」の前沢リカさん。素材そのものの味を丁寧に引き出す料理は、どこか懐しい味わいのものばかり。こぢんまりとした心地良い店内には、自然体のもてなしの心があふれている。http://nana-kusa.net/
文・鹿野真砂美
撮影・馬場敬子
着つけ・木村智華子(シックスセンス)