ばらちらしちらし寿司(1)

ばらちらし

たっぷりの寿司飯に色鮮やかな具をちらすだけ。味わいや食感も多彩な具を豪華に盛りつけた簡単なのに心も躍る、ばらちらし。

材料

[寿司飯]
寿司飯 3合、具(まぐろ、いか、たこ、いくら 各適宜、きゅうり 1本、甘酢しょうが 適宜、 しいたけの甘煮 別途分量、卵焼き 別途分量、紅たで 適宜)

[卵焼き]
卵 3個、砂糖 大さじ1、塩 少々、酒 大さじ1、サラダ油 適宜

[しいたけの甘煮]
干ししいたけ 4枚、だし 1カップ、醤油 大さじ3、砂糖 大さじ3、味醂 大さじ1

[甘酢しょうが]
しょうが 2パック、甘酢(酢 1/2カップ、砂糖 大さじ3、塩 大さじ1)

つくり方

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    寿司飯のつくり方

    (1).米は洗ってざるにあげ、30分おく。
    (2).鍋に1.、水、昆布、酒を入れて30分浸水する(A)。
    (3). 2.を中火にかけ、沸いてきたら(B)弱火にして10分炊き、そのまま10分蒸らす。
    (4). 炊きたてを飯台にあける。おこげができていたら、それは入れないように。混ぜ合わせた寿司酢を回しかけ(C)、うちわであおぎながら、切るようにしっかりと混ぜる(D)。ご飯に余計な粘りが出ないように、寿司酢が全体にゆきわたったら混ぜるのを止め、うちわであおぐだけにする。冷ましてもすぐに使わない場合は乾かないように飯台の片側にご飯を寄せ(E)、上から濡れ布巾を掛けておく(F)。布巾が乾いたら、そのつど濡らす。

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    【具の準備】卵焼きをつくる

    (1).ボウルに卵、砂糖、塩、酒を入れて(G)よく混ぜる。
    (2).卵焼き器にサラダ油を薄くなじませて熱し、1.の卵液を底全体に薄く広がる程度に流す(H)。卵の表面が固まりかけたら、奥から手前にくるくると巻き、棒状になったら奥へ寄せる。
    (3).手前にまた卵液を流し、先に巻いた卵の下にも流し込むようにする(I)。プクプクと卵がふくらんだ部分は箸の先でつぶし、奥から手前へと巻く。これを卵液がなくなるまで繰り返す。途中で何度か、卵液が焦げつかないように、油を染み込ませたキッチンペーパーで卵焼き器になじませるといい。焼き上がった卵焼きはそのまま完全に冷ます。

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    【具の準備】しいたけの甘煮をつくる

    (1).しいたけは水に浸けて一晩かけてもどす。保存バッグを使うと、しいたけが浮き上がらず全体が水に浸かるので便利(G)。
    (2).鍋にだし、醤油、砂糖、味醂を合わせて煮立て、水気を切ったしいたけを入れて、煮汁が1/3量程度になるまで煮る(K)。

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    甘酢しょうが(ガリ)をつくる

    (1).しょうがは皮付きのまま、繊維に沿ってごく薄切りにする。スライサーが便利。
    (2).保存容器に甘酢の材料を入れてよく混ぜ合わせてから、1.を入れて混ぜ、冷蔵庫で一晩漬ける。(L)

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    ばらちらしの仕上げ

    (1).まぐろ、いか、たこは1cm角に切る。しいたけの甘煮も1cm角に切る。きゅうりは縦に四つ割りにしてから長さ1cmに切る。卵焼きは縦4本に切り分け、同様に1cmの幅に切る。甘酢しょうがは粗く刻む。
    (2).器に寿司飯を盛る。ご飯の層が厚くならないほうがおいしいので、なるべく口径が大きく浅い器に薄く盛りつけるといい。すべての具をバランスよくちらして完成。

  • (A)
  • (B)
  • (C)
  • (D)
  • (E)
  • (E)
  • (F)
  • (G)
  • (H)
  • (I)
  • (J)
  • (K)
  • (L)

教える人:野口真紀

ばらちらし

赤と黒のコントラストが効いた着物もとてもお似合い。『野口真紀さんの おうちおすし』(主婦と生活社刊)の中でも、おいしそうなお寿司をたくさん披露している。


文・鹿野真砂美
撮影・馬場敬子