基本の白がゆの工程にひと手間を加えるだけ。大根やそば茶、干し貝柱を米と一緒に炊いたり、仕上げに青菜やねぎを混ぜ込むだけで、がらりと印象が変わるのがおもしろい。思い思いの組み合わせを試して、新たなおいしさを見つけてみよう。
材料(2~3人分)
米 1/2合、水 5合(米の10倍)、だし用昆布 5cm角、大根 100g、春菊 1/2把(正味70g)、塩 小さじ1/2、塩昆布 適宜
つくり方
- 1
米は洗ってざるにあげて水気をきってから鍋に入れ、分量の水を注ぐ。昆布を加えて30分ほど浸水する。
- 2
春菊はやわらかい葉だけを使う(A)。細かく刻んでボウルに入れ、塩をふって混ぜ、10分ほどおいてから水をたっぷり注いですすぎ、ざるにあげる。キッチンペーパーなどに包んで水気をしっかりときる。
- 3
大根は皮つきのまま2~3mm厚さの輪切りにしてから、幅を3等分に切り、短い千切りにする(B)。
- 4
1.の鍋に3.を散らしてふたをして中火にかける。煮立ったらふたを少しずらしてふつふつする火加減に火を弱め、20分ほど炊く。
- 5
春菊を散らして(C)、さらに10分ほど炊き、ふたを閉めて火を止め、5分ほど蒸らし、昆布を取り除く。
- 6
器によそい、塩昆布を添える。
教える人:牧田敬子
シンプルでしみじみおいしい料理に定評がある。著書に『すっぴん和食レシピ』(文化出版局刊)など。http://www.makita-itsuko.com/
文・鹿野真砂美
撮影・馬場敬子