プリッとした食感でつややかな仕上がり。粉寒天を練ってつくるだけでなぜかとても懐かしい気分になる。
材料(4人分)
杏仁霜20g、上白糖20g、粉寒天3g、練乳 大さじ1/2、牛乳200ml、水100ml
つくり方
- 1
鍋に水と粉寒天を入れ、中火にかけながら木ベラでよく混ぜる。粉寒天が溶け、ふつふつとしてきたら、ダマにならないよう、木ベラで底からよく混ぜながら、沸騰状態のまま1~2分混ぜ続ける。ここで寒天にしっかりと火を通すことがポイント。(写真A)
- 2
いったん火からおろし、杏仁霜と上白糖、練乳を入れる。杏仁霜はダマになりやすいので、ここでよく混ぜてダマをなくす。あらかじめ杏仁霜をふるいにかけておくと作業しやすい。
- 3
次に鍋を弱火にかけながら、牛乳を加えていく。少量ずつ、加えてはよく混ぜる作業をしながらなめらかな生地を完成させる。(写真B)
- 4
ザルで漉しながら流し缶に入れる。流し缶は使う前に水で濡らしておくと、後で杏仁豆腐を抜きやすい。寒天はそのまま常温で固まるので、冷めたら冷蔵庫に入れて食べごろまで冷やす。好みの大きさに切った杏仁豆腐とシロップを器に入れる。
つくり方備考
※シロップのつくり方
鍋に水100ml、グラニュー糖80g、レモンスライス一枚を入れて中火にかけ、グラニュー糖を溶かす。そのまま冷まし、レモンを取り除く。
その他・備考
杏仁霜とは
杏仁豆腐づくりに欠かせないのが杏仁霜。杏子の種の中心にある、仁と呼ばれる核の部分を粉にしたものだ。あらかじめコーンスターチなどを調合した市販のものは、液体に溶かしてもざらつかず使いやすい。中華材料店のほか、最近は大型のスーパーなどでも入手しやすくなった。
教える人:関岡弘美
大学在学中にパリ、リッツ・エスコフィエにて製菓ディプロム取得。料理雑誌の編集を経て、2006年に渡仏。ル・コルドンブルーパリ本校にてフランス料理、フランス菓子、ワインを学ぶ。2008年3月に帰国したのち、料理家としての活動を始め、現在は雑誌や広告を中心に幅広く活躍中。大のお酒好き、ワイン好きでもあり、ワインエキスパートの資格ももつ。
文 鹿野真砂美
撮影 馬場敬子
着付け 内田良子(昌山坊)