旬の栗をたくさん手に入れたら、ぜひつくってみたい。きび砂糖の素朴な甘さが、穏やかな栗の甘味とよく合う。そのままでお茶請けにもなるし、アイスクリームに添えたりしても。
材料(4人分)
栗1kg(皮付き)、きび砂糖600~650g、クチナシの実1本(小)、栗のリキュールまたは、ブランデー、ラム酒など大さじ2
つくり方
- 1
栗ご飯と同様に、アク抜きをしておく。
- 2
1.をさっと洗って鍋に入れ、たっぷりの水と、クチナシを入れて強火にかける(写真A)。沸騰したら2~3分ほどゆで、ざるにあげて湯をきり、クチナシも取り除く。
- 3
2.の栗を再び鍋に入れ、かぶるくらいに水を注ぎ、きび砂糖の半量を加えて強火にかける。ひと煮立ちしたらアクを除き、弱火にしてさらにアクをとりながら(砂糖のアクも出てくる)30分ほど煮る。
- 4
残りのきび砂糖を加え、アクをとりながらさらに20分程煮たら、リキュールを加え(写真B)2~3分煮てから火を止める。そのまま冷ます。
- 5
煮沸したビンなどに小分けにして(写真C)保存(1~2週間)または、小分けにして冷凍保存で3カ月。
教える人:河合真理
たすきがけ姿もキリリと素敵な河合真理さん。さまざまな文様を組み合わせた藍(あい)の江戸小紋は、お祖母様である料理研究家の故 阿部なをさんから受け継いだもの。近著に『おいしい手づくり手帖―ていねいに暮らす』(家の光協会刊)など、著書も多数。
文 鹿野真砂美
撮影 馬場敬子