「分数ものさし」の山本賢一朗くん
新発明が特許取得!

中学1年生の自由研究が認められる

津波体験キットを前に特許証を持つ賢一朗くん

小学校5・6年生のときの自由研究で「分数ものさし」を発明した山本賢一朗くん。研究のきっかけは「分数がわかりにくいと困っている友達のために、わかりやすく理解できる教材をつくりたい」という思いでした。

中学生となったいま、研究しているのは「津波」。東日本大震災をうけて、津波の恐ろしさを知った賢一朗くん。津波の力とはどれくらいなのか、体感できれば防災意識を高めるうえで役立つのでは、と発想しました。足に巻くおもりとエキスパンダーを組み合わせ、津波の引き潮を体感できるキットをつくり、中学1年生の夏休みの自由研究として開発。浜松市中学生理科自由研究展銅賞を受賞したこのキットが、このほど特許を取得しました。

「この津波体験キットを足に装着することで、濡れることもなく簡単に津波の力を体験できます。例えば水深30cmの津波でも女性なら倒れてしまいますし、大人の男性でも50cmの津波で、もう立てません。キットでは20cmの津波を体験できます。『たった20cmの津波』と思いがちですが、想像以上の力を体感してほしいです。学校や地域の防災訓練・イベント等で広く使ってもらえたらと思います」

津波の力を体験できるのは、従来は大掛かりな研究施設などが数箇所あるのみでした。手軽に持ち運べるこのキットなら簡単に体験できます。特許取得をきっかけに、今後は商品化も視野に世の中に広めたいといいます。

 

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