JR東日本賞未来へつなぐ

テーマ:未来へつなぐ

2025優秀賞

画題「斜陽のエッジ」
宝田由美子(54歳)
東京都八王子市 会社員


2024年6月、千葉県木更津市の線路脇の蓮田はすだ。水のある開けた場所を好むセイタカシギは春になると繁殖のため蓮田に飛来します。蓮田は縮小傾向で飛来数は年々減少。東京湾アクアラインの開通などで人口が増加し、高齢化した農家が手放した蓮田は商業施設や住宅街へと変わりつつあります。水面に電車が映る蓮田、夕陽に照らされ光るセイタカシギ親子。この光景をこの先も見続けたいです。

2025佳作

画題「未来へつながれた『虫送り』」
日野あすか(53歳)
京都府京都市 教員

2025佳作

画題「もうすぐ、
お兄ちゃんだよ!」
向井裕志(53歳)
愛媛県宇和島市 公務員

2025次点(五十音順)

「未来・・2 人なら怖くない」今西尚親(54)京都府京都市
「夢を乗せて」黒須 均(69)茨城県鹿嶋市
「棚田とJR」鈴木清文(71)長野県安曇野市
「成長を願って」谷野和恵(70)山口県山陽小野田市
「魚ウォッチング」山内佳子(61)北海道札幌市

企業コメント

JR東日本は、2050年度にCO₂排出量「実質ゼロ」を目標に掲げ、脱炭素社会の実現に向け水素ハイブリッド電車「HYBARI」や燃料電池バス、太陽光発電など多様な取り組みを推進。また、今年3月27日にまちびらきを迎える「TAKANAWA GATEWAY CITY」では、街のエネルギー全体でCO₂排出量
「実質ゼロ」を目指し、水素も積極的に活用しながら100年先を見据えたサステナブルなまちづくりに取り組んでいます。

緑色の背景、白と黒の親鳥、茶色の子というコントラストがとても美しく、優しく愛情を注いでいるような様子に引き付けられました。このセイタカシギの親子が描き出すのは、生命を「未来へつなぐ」生き物の営みです。また、線路脇というシチュエーションは、人と自然が共存する大切さも伝えており、まさしく未来に残したい風景だと感じます。

東日本旅客鉄道株式会社

審査員評

優秀賞の「斜陽のエッジ」は、逆光できらめく産毛が未来への希望を象徴しているようです。佳作には、伝統行事が受け継がれていくシーンを写した「未来へつながれた『虫送り』」、シルエットからもう1人家族が増える未来像がイメージできる「もうすぐ、お兄ちゃんだよ!」が選ばれました。