大日精化工業は、気候変動対策、サーキュラーエコノミーの推進と併せ、事業活動を通じて製品のライフサイクル全体にわたり生態系に及ぼす影響を最小限に抑えることに注力しています。CSR・ESGのマテリアリティに「生物多様性の保全」を追加し、コロナ禍により一時的に休止していた事業所近隣の自然保護活動への積極的な参加も再開するなど、生態系の保護、回復に向けた取り組みをさらに加速させています。
熊本県、阿蘇に広がる草千里ヶ浜。秋の朝、澄んだ空気の中であかね色に染まった雲が水面に映る風景は自然の壮大さを感じさせると同時に、自然環境がつくり出した偶然の美しさに目を奪われます。現代では地震や水害など熊本県のみならず全国各地で自然災害が発生しています。人々の心に感動を呼ぶこのような美しい風景が、この先も在り続けてほしいと思います。
「千里塚の朝」は、上下対称のきれいな構図をつくることで「地球の色」を鮮やかに描き切っています。この美しい光景をいつまでも残したい、そんな作者の祈りが伝わってくる1枚です。佳作の「黄昏に染まる室蘭」と「軒下の春」は、地球の色と暮らしの色がうまく組み合わされています。