大日精化工業賞地球の色、暮らしの色

テーマ:地球の色、暮らしの色

2025優秀賞

画題「千里塚の朝」
大嶋俊三(75歳)
熊本県熊本市 無職


阿蘇草千里ヶ浜、2023年9月初めの早朝の1枚です。この月は雨が多くたっぷりの水がたまったので、水鏡みずかがみで「ダブル朝焼け」を撮ることができました。16年に熊本地震が起こり、今年は雨が異常に少なく高温続き。草千里ヶ浜の池も砂漠のようになってしまうのではないかと心配です。日本各地でもいろいろな災害が発生しています。なんとか食い止めることはできないでしょうか。

2025佳作

画題「黄昏に染まる室蘭」
深作典孝(42歳)
宮城県名取市 会社員

2025佳作

画題「軒下の春」
西岡尚央(48歳)
北海道帯広市 公務員

2025次点(五十音順)

「夕焼け空」奥谷 裕(66)大阪府堺市
「芝桜と夜景の競演」笠井 忠(65)奈良県奈良市
「誰もいない朝の丘」金庭真登加(61)東京都町田市
「待ち侘びたモルゲンロート」杉山忠徳(63)静岡県伊東市
「夜明けの剣が峰」傍士一郎(57)福岡県北九州市

企業コメント

大日精化工業は、気候変動対策、サーキュラーエコノミーの推進と併せ、事業活動を通じて製品のライフサイクル全体にわたり生態系に及ぼす影響を最小限に抑えることに注力しています。CSR・ESGのマテリアリティに「生物多様性の保全」を追加し、コロナ禍により一時的に休止していた事業所近隣の自然保護活動への積極的な参加も再開するなど、生態系の保護、回復に向けた取り組みをさらに加速させています。

熊本県、阿蘇に広がる草千里ヶ浜。秋の朝、澄んだ空気の中であかね色に染まった雲が水面に映る風景は自然の壮大さを感じさせると同時に、自然環境がつくり出した偶然の美しさに目を奪われます。現代では地震や水害など熊本県のみならず全国各地で自然災害が発生しています。人々の心に感動を呼ぶこのような美しい風景が、この先も在り続けてほしいと思います。

大日精化工業株式会社

審査員評

「千里塚の朝」は、上下対称のきれいな構図をつくることで「地球の色」を鮮やかに描き切っています。この美しい光景をいつまでも残したい、そんな作者の祈りが伝わってくる1枚です。佳作の「黄昏に染まる室蘭」と「軒下の春」は、地球の色と暮らしの色がうまく組み合わされています。