王子ホールディングス賞森と仲間たち

テーマ:森と仲間たち

2025優秀賞

画題「青い森白い鳥」
見崎智子(64歳)
東京都府中市 グラフィックデザイナー


ゴールデンウイークに、新緑のツタの森を撮りたくて青森・蔦温泉へ出かけました。1羽のサギが湖の奥に止まったのを見た途端、東山魁夷氏の「白い馬」を思い浮かべ、鳥の白が強調され るようにホワイトバランスを調整して青い森を表現しました。新緑の緑の蔦沼、紅葉の真っ赤な蔦沼、どちらも美しいですが、この時の蔦沼も息をのむ美しさでした。ずっと残していきたい場所です。

2025佳作

画題「邂逅〜鎮守の森の物語」
佐々木康人(62歳)
北海道河東郡 無職

2025佳作

画題「森の躍動」
田中賢吉(44歳)
島根県松江市 会社員

2025次点(五十音順)

「流れの中で繋がる絆」池島博幸(51)京都府京都市
「冬の森から」木全雅裕(54)愛知県名古屋市
「朝霧の鹿」鈴木隆男(69)北海道北見市
「もの思う」竹中良明(70)岡山県高梁市
「『がんばって!』」水口泰司(69)滋賀県大津市

企業コメント

王子グループは、63.5万haに及ぶ「王子の森」を国内外に保有。「木を使うものは木を植える義務がある。」という考えの下、森林資源を育て、使い、また育てることを繰り返しながら、領域にとらわれず幅広く事業を展開しています。150年超の長い歴史の中で培った森づくりや紙づくりの技術・設備を最大限活用し、近年はバイオマスプラスチックや医薬品、セルロースナノファイバーなど、木質由来の新素材開発にも尽力しています。

青森県の蔦沼で撮影された優秀賞「青い森白い鳥」は、青と白の美しいコントラストがまず目を引きます。色使い、アングル、構図、タイミングがいずれも審査において非常に高い評価を得ました。森と生物の調和が幻想的に表現され、その場の静けさも感じられる本作品は、見る人に強い印象を残します。当社のテーマである森の豊かな魅力を見事に表現しており、優秀賞として選出しました。

王子ホールディングス株式会社

審査員評

青い森と、その中にたたずむ白いサギ。「森と仲間たち」というテーマを独特なイメージで表現した作品が優秀賞となりました。佳作は、森で暮らすフクロウとエゾリスが言葉を交わしているような「邂逅〜鎮守の森の物語」、鳥居の周りをホタルが飛び交う情景から命の尊さを感じる「森の躍動」です。