2024優秀賞
画題「燃える書斎」
道信タケオ(73歳)
東京都江東区 無職
2022年11月、燃えるような紅葉で色づく島根県の津和野藩御殿跡で撮影しました。春には桜が咲き誇り、季節によって違う色合いを楽しめる場所です。自然の恵みは、体の中を循環して心を癒やしてくれます。そのような場所で読書をすると、想像力が増し、頭が燃えてくるような感覚があります。やはり人間も自然の一部。整った自然環境の中にいることが健全なのでしょう。
2024佳作
画題「安曇野に舞う」
丸山潔髙(65歳)
長野県安曇野市 無職
2024佳作
画題「一家団欒」
池田圭数(58歳)
大阪府大阪市 会社員
2024次点(五十音順)
「ほら、綺麗だね」深野達也(35) 和歌山県有田郡
企業コメント
旭硝子財団では、「持続可能な社会を実現し、青い地球が存続し続けるための展望を示したい」という願いの下、地球環境国際賞「ブループラネット賞」を1992年に創設。以来、地球環境の保全・再生に向けた理念の構築、科学的理解、対策や実践活動に大きく貢献した個人や団体の業績をたたえ、広く発信してきました。今後もこうした顕彰活動などを通じ、人類が真の豊かさを享受できる社会や文明の創造に寄与していきます。
優秀賞の「燃える書斎」を見て、「まっかな秋」という歌を思い出しました。「まっかな秋に囲まれている」というこの歌の世界を再現したような晩秋の日。真っ赤な紅葉に囲まれ、本も、それを読む人の服も赤でそろえた見事なコーディネート。美しい自然のレッドカーペットを敷いた最高の書斎で、日々の騒がしさから離れた静寂の中、1人で本を読む幸せがしみじみと伝わってくる一枚です。
審査員評
優秀賞からは、美しい大自然を独り占めしながら読書を楽しみ、心豊かに過ごしているという幸福感が伝わってきます。佳作の「安曇野に舞う」は白鳥の到来を楽しみに待つ子どもたちが、「一家団欒」は大きく口を開けて餌を待つひなの姿がそれぞれうまく捉えられています。