2023優秀賞
画題「雪上の星空」
早川晃市(65歳)
会社員 新潟県新潟市
2月下旬の早朝、雪国の冬としては珍しく良く晴れ、-10℃近くの気温の中で星々がきれいに輝いていました。田んぼは雪原となり、その上には秋に刈り入れた稲を干す「はざ木」も見えます。近年は、夏に晴れが少なくなり夜空が撮れない、冬は降雪量によ って雪景色が撮れないなど、レンズを通して気候変動を感じています。環境への行動の必要性を実感しています。
2023佳作
画題「穀雨」
おどみ岐諷(73歳)
無職 徳島県板野郡
2023佳作
画題「神秘的な城砦」
木﨑 誠(63歳)
無職 京都府福知山市
2023次点(五十音順)
「朱色の時」内川 博(74歳)茨城県守谷市
「夜明けの空へ」新原淳一(74歳)福岡県福岡市
「夕空が鳴く日に見たサンフラワー」望月聖也(34歳)静岡県富士宮市
「虹の讃歌」ゆうすけ(28歳)神奈川県藤沢市
「躍動する滝雲」和田正之(50歳)新潟県魚沼市
企業コメント
DNPは2020年3月に、“2050年のありたい姿”として「DNPグループ環境ビジョン2050」を策定。「脱炭素社会」「循環型社会」「自然共生社会」の実現に向け、事業ポートフォリオの転換や省エネ活動などを進めています。また、環境配慮に優れた製品・サービスを「スーパーエコプロダクツ」として特定し、その拡大を通じて環境ビジョンの実現に貢献する「DNPならではの価値の創出」を加速させています。
優秀賞「雪上の星空」は、星空の深い青は雪に覆われた地面に、地面を覆う雪の白は夜の空に、それぞれの色を少しずつ投げかけながら、天と地が静かに対話をしているかのようです。その間を取り持つのは、冷たいけれど凛と澄んだ大気。このような自然の様子が、ファインダー越しにはどう見えたのか、そこにはどんな「うた」が聞こえたのか。そう問いかけたくなる素晴らしい作品です。
審査員評
優秀賞は、地域を象徴する「はざ木」をポイントに、天の川と雪原、うっすらと色づく夜明け前の色調が幻想的な光景を作り出しています。山間の棚田に小雨が降り注ぐ様子を切り取った「穀雨」、朝霧を効果的に使った「神秘的な城砦」も、テーマへの理解と表現力が見事でした。