2023優秀賞
画題「
吉田正男(64歳)
会社員 福島県いわき市
福島県いわき市の四倉海岸は、海水浴やサーフィンに適した遠浅の砂浜です。東日本大震災の発生以前から、地盤沈下により人工リーフや消波ブロックが設けられ、美しかった海岸風景は激変しました。私たちが自然をいたわらないために異常気象などが発生し、景色が急変していることを痛感しています。自然の猛威を多くの人に伝えるため、今後もシャッターを切り続けていきます。
2023佳作
画題「希望の光」
井上裕康(50歳)
自営業 滋賀県高島市
2023佳作
画題「太陽の環」
佐藤ちえ子(74歳)
主婦 山梨県笛吹市
2023次点(五十音順)
「水球破裂」白石信夫(73歳)愛媛県宇和島市
「波乗り」髙吉宣良(70歳)鹿児島県鹿児島市
「地球は丸い」新田英生(60歳)東京都大田区
「浮遊」松嵜一真(22歳)福岡県福岡市
「幻影」山﨑慎也(38歳)福井県鯖江市
企業コメント
優秀賞の「時化る海」は、低気圧のはざまにのぞく晴れ間が作り出した陰影が、荒波のすさまじさを際立たせています。昨今の台風の大型化や、自然の圧倒的迫力を象徴するシーンでありながら、ある種の美しさと感動も伴います。リアルな描写、望遠レンズで強調された臨場感、高速シャッターの効果など「写真の力」を余すところなく駆使し、気候変動の危機感までも表現した手腕に感心しました。
キタムラグループでは、カメラのキタムラ全630店のLED化を完了し、省エネ、CO2削減に取り組んでいます。また、カメラのリユース事業を、スマートフォンや腕時計にも拡大し、循環型社会の構築に尽力。美しい自然をテーマとする写真コンテストの開催や、使用済みフィルムケースや電池、インクカートリッジの適正回収といった従来の取り組みと併せて、今後もキタムラならではの環境活動を継続していきます。
審査員評
思わぬ時期に思わぬしけがやって来ることも多くなり、四季の移り変わりもやや曖昧になってきた日本の環境変化にも思いが及ぶ優秀賞。降り注ぐ光の効果を巧みに使った「希望の光」、太陽を囲む光のリングの中のサギを写した「太陽の環」の佳作2点からは壮大なドラマを感じました。