2022環境大臣特別賞/環境フォト特別賞
画題「1人の行い」
松嵜一真(21歳)
大学4年 山口県下関市
撮影地である下関市の蓋井島は人口100人に満たない小さな島です。曇天の中、漁港を歩いていると近くの茂みから鳥が飛び出してきました。見るとマスクをくわえています。こんな小さな島でも、コロナ禍における人の行動が、野生動物へ影響を与えている。その事実にショックを受けるとともに、環境問題の改善には一人一人の自覚を持った行動が欠かせないと感じました。
2022佳作
画題「ゆるやかな回帰」
森 寛恵(21歳)
大学3年 三重県伊勢市
2022佳作
画題「水の中の生命」
真子祐亮(18歳)
大学1年 福岡県北九州市
コメント
環境大臣特別賞/環境フォト特別賞「1人の行い」の撮影地は、小さな島とのことです。自然の中で人は小さな存在ですが、その行いが大きなダメージにつながってしまう危険性があるというメッセージには説得力がありました。今の時代を鋭く切り取ったストレートな作品で、30年後、50年後に見返しても今の状況を鮮明に思い起こさせることでしょう。文句なしの受賞だと思います。
写真家の視点
環境大臣特別賞/環境フォト特別賞の受賞作は、放棄されたマスクをくわえる鳥の姿を切り取ることで、人間の身勝手さを描いています。同部門の入賞作品3点は、タイトルの付け方や物事の捉え方をもう一工夫すると、よりメッセージ性が高まると思いました。