2021優秀賞
画題「森の中のほほえみ」
丸山潔髙(63歳)
無職 長野県安曇野市
7月初めの雨の朝、あじさいを撮影しようと松本市の寺を訪れましたが、すでに少々色あせてしまった後でした。被写体を探そうと付近の森に入り、見つけたのは古い切り株。穴が人間の顔に見えて、あたかも私にほほえみかけているようでした。切り倒されてもなお、森の中でほほえみ続けている。なんという心の豊かさでしょうか。
2021佳作
画題「人馬一体」
有田 勉(78歳)
無職 岩手県宮古市
2021佳作
画題「森の恵み」
木野重利(73歳)
無職 愛知県一宮市
2021次点(五十音順)
「一筋の滝」厚目 正(71歳)埼玉県入間郡
「牛鬼伝説」石川賢一(66歳)高知県高知市
「濃霧の夜明け前」印南 勉(63歳)大阪府松原市
「ファミリー」髙吉宣良(68歳)鹿児島県鹿児島市
「森のブランコ」野中精悟(77歳)長崎県島原市
企業コメント
切り株が、あじさいやキノコといった森の恵みを喜んでいる。ファンタジーのような世界観の優秀賞「森の中のほほえみ」は、森で育まれるさまざまな生命の活動は喜びに満ちており、これからも絶えることなく未来が続いていくことを想像させます。「森と生きる、森と歩む」という募集テーマを、「森そのもの」で見事に表現しています。
王子ホールディングスでは、2050年のGHG排出実質ゼロを目指す「環境ビジョン2050」を、その達成に向け2030年度までの削減目標などを定めた「環境行動目標2030」をそれぞれ新たに制定しました。また、国内外で57万haにおよぶ広大な「王子の森」を維持、管理し、累計1億トン以上のCO2を吸収。このほか、「SILBIO BARRIER」や「PaPiPress」をはじめ、プラスチックに代わる木材由来の新素材・新製品の研究開発にも力を注いでいます。
審査員評
優秀賞は切り株の様子を擬人化してとらえたユニークな作品で、見る側にもほほえみが浮かんできます。佳作には厳しい環境に生きる人の暮らしぶりが伝わる力作「人馬一体」と、森と共に生活する農家の方を印象的に描いた「森の恵み」が入選しました。