環境大臣賞/環境フォト大賞カメラのキタムラ賞「写真の力〜レンズがとらえた瞬間〜」から

テーマ:カメラのキタムラ賞「写真の力〜レンズがとらえた瞬間〜」から

環境大臣賞/環境フォト大賞

画題「Overflow」
松井大典(42歳)
自営業 新潟県魚沼市

カメラのキタムラ賞
「写真の力〜レンズがとらえた瞬間〜」から


新潟県魚沼市、枝折峠の9月末の深夜。「滝雲」と呼ばれる、奥只見湖の霧が稜線からあふれ出る様子と、冬の天の川を同時に撮影することに成功しました。果てしなくきらびやかな星空と、滝雲というダイナミックな自然現象は、 現代社会で忘れがちな「自然に対する畏敬の念」を思い出させてくれます。

協賛企業より

霧が奥只見湖から峰を越えて滝のようにあふれる枝折峠(新潟県魚沼市)での「滝雲」。その神秘的な光景を星空と組み合わせた珍しい作品です。オリオン座などの星々をゴージャスに描写しながら、地球という惑星の“今”を壮大かつ動感豊かにとらえていて実に見応えがあります。心にしっかりイメージがあったからこそ撮れた一枚でしょう。

審査員評

奥只見湖の滝雲と天の川を同時におさめるということは、まさに今日における「写真の力」を活用しなければ実現し得ません。壮大な宇宙が作り出す大光景が、協賛テーマに適した形で見事に切り取られています。作品からは、大自然の荘厳さに対する作者の畏敬の念が伝わってくるようです。ただ、どんなに作者が思いを寄せ、いくら技術が進歩しても、自然環境がこれ以上破壊されてしまうと、このような写真は撮れなくなります。地球環境への警鐘を鳴らすという意味でも、非常に意義深い作品だと言えます。