王子ホールディングスでは、独自に設定した「環境行動目標2020」をもとに取り組みを進めています。当社が国内外で管理する計約45万haの森林は、年間約1400万トンの温室効果ガスを吸収しています。こうした自然のサイクルを生かすべく、持続可能な森林経営により管理される森林から木材原料を調達する「森のリサイクル」を推進。また、紙のリサイクルや生物多様性保全、環境負荷ゼロに向けた取り組みのほか、環境にやさしいバリア性機能を備えた紙製品の開発などを進めています。
優秀賞の「漆掻きの森」からは、古くから受け継がれてきた“森と人と産業”の深いつながりや、そのつながりを未来に残したいという撮影者の思いが感じられます。美しい農山村を写した「ぬくもり」、天然記念物に指定された巨木を収めた「大楠を守る」の佳作2点も、当社テーマ“森と生きる、森と歩む”へのまなざしが見事です。
豊かな緑を背景に取り込みながら真剣なまなざしで作業に勤しむ女性を描いた優秀賞は素晴らしい作品。「ぬくもり」からは里山の初夏のすがすがしさが伝わります。「大楠を守る」は歴史を経た大樹の手入れをする人をポイントに、迫力ある構図で押さえています。