大日本印刷賞大気のうた

テーマ:大気のうた

2018優秀賞

画題「天地の星たちのはざまで」
小泉正樹(55歳)
自営業 長野県佐久市


11月下旬の夜半過ぎの高ボッチ高原。ほぼ快晴のこの日は、月明かりに照らされる霊峰富士山も確認できました。その姿は、天上の星と諏訪湖の街明かりの地上の星が繰り広げる雲海のレビューを温かく見守っているよう。そんな自然のプレゼントに感謝しながら、夜明けまでシャッターを切り続けました。

2018佳作

画題「怒りと恵み」
功刀博邦(52 歳)
会社員 埼玉県富士見市

2018佳作

画題「夕暮れの舟人」
柳瀬 真(47歳)
会社員 新潟県新潟市

2018次点(五十音順)

「霧幻橋を行く」木田敦男(70歳)福島県会津若松市
「霧の沈下橋」塩崎辰蔵(73歳)愛媛県新居浜市
「黎明の刻」鈴木彦三(74歳)福島県福島市
「黄昏飛行機」中村知子(41歳)山梨県中央市
「オーロラとの遭遇」間々下貴光(42歳)神奈川県横浜市

企業コメント

天上界から地球(地上)を見下ろしているかのような優秀賞「天地の星たちのはざまで」の構図に、まず引き込まれました。山々の上空の星と麓の街の光という二つの“星”の対比と、その間にかかる雲に光が溶け合う様子はとても幻想的で、“大気のうた”にふさわしい一枚です。また、佳作の「怒りと恵み」からは作者の自然に対する畏敬の念を感じました。一方の「夕暮れの舟人」は、自然がもたらす一瞬の空気感を美しく表現しています。

DNPは、低炭素社会の実現に向け、CO2排出量が少ないエネルギーへの転換や、再生可能エネルギーの導入を進めています。また、水の循環利用を推進して水使用量を削減するなど、循環型社会の構築にも尽力。さらに、工場等の敷地を利用して希少種・絶滅危惧種の保全活動を展開するなど、生物多様性への取り組みにも力を入れています。

大日本印刷株式会社

審査員評

優秀賞は天上の星、富士山、地上の明かりを合わせ、幻想的で雄大な雰囲気を生み出しています。何本もの稲妻が走る「怒りと恵み」からは天の怒りが感じられ、夕焼けが見事な「夕暮れの舟人」では手前の人物の存在が利いています。