キタムラグループでは、カメラのリユース事業をスマートフォンや腕時計にも拡大し、循環型社会の構築に尽力しています。また、カメラのキタムラ全630店のLED化を完了し、省エネ、CO2削減に注力。美しい自然をテーマとする写真コンテストの開催や、使用済みフィルムケース、電池、インクカートリッジの適正回収といった従来の取り組みと併せて、今後もキタムラらしい環境保全活動を継続していきます。
優秀賞の「消えゆく工場 1941-2023」は、人類にとって重要かつ切実でありながら、一枚の写真では表しがたい「脱炭素社会への転換」というテーマを、製油所をモチーフにして的確に写真化しています。昨今はやりの工場夜景写真の中でもひときわ美しく見えるのは、撮影者に近代文明へのリスペクトがあるからでしょう。雷雲は、撮影地までの険しい道を越えた努力に、最高のプレゼントが贈られたように思います。
長年、日本を支えてくれた工場に対する撮影者の惜別の念が感じられる優秀賞。稲妻は、この工場に対する天からのメッセージかもしれません。佳作の「雲海気球」は、気球がゆったり自然を満喫しているようです。もう一方の「炎(ほむら)」からは大自然のエネルギーが感じられます。