優秀賞の「時化る海」は、低気圧のはざまにのぞく晴れ間が作り出した陰影が、荒波のすさまじさを際立たせています。昨今の台風の大型化や、自然の圧倒的迫力を象徴するシーンでありながら、ある種の美しさと感動も伴います。リアルな描写、望遠レンズで強調された臨場感、高速シャッターの効果など「写真の力」を余すところなく駆使し、気候変動の危機感までも表現した手腕に感心しました。
キタムラグループでは、カメラのキタムラ全630店のLED化を完了し、省エネ、CO2削減に取り組んでいます。また、カメラのリユース事業を、スマートフォンや腕時計にも拡大し、循環型社会の構築に尽力。美しい自然をテーマとする写真コンテストの開催や、使用済みフィルムケースや電池、インクカートリッジの適正回収といった従来の取り組みと併せて、今後もキタムラならではの環境活動を継続していきます。
思わぬ時期に思わぬしけがやって来ることも多くなり、四季の移り変わりもやや曖昧になってきた日本の環境変化にも思いが及ぶ優秀賞。降り注ぐ光の効果を巧みに使った「希望の光」、太陽を囲む光のリングの中のサギを写した「太陽の環」の佳作2点からは壮大なドラマを感じました。