一本一本手作りした極細の麻糸を使って織り上げる越後上布。その製作過程に欠かせない「雪さらし」は、気候と雪質が重要といわれています。最高のコンディションに恵まれ、童心に返った大人たちの歓声まで聞こえてきそうな優秀賞「雪ざらし日和」。このように自然と共生する伝統的な手法がいつまでも引き継がれていくことを願わずにはいられません。
JR東日本グループでは、ESG経営を実践し、事業を通じて社会課題を解決することで、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に取り組んでいます。その中の一つの「プラスチックの削減」では、エキナカの直営店舗などのストローを2020年3月までに紙や生分解性素材などに、レジ袋を同年9月までにバイオマス素材などにそれぞれ置き換える予定です。またLIMEX製の名刺も導入しており、紙使用量の削減にも取り組んでいます。
優秀賞は、南魚沼市で古くから伝わる伝統がこれからも長く引き継がれていくようにという作者の願いが感じられる作品でした。佳作の「人馬共走」では自然の中で育まれる地域の伝統が、「奥会津を往く」では日本の原風景の移り変わりがそれぞれ写し出されています。