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畳表にも、いくつか種類があります。
まず、畳表の草履。これは、鼻緒次第で礼装にも使えます。
礼装用の帯と一緒で、金糸銀糸などが入っている鼻緒だったら、礼装向きだと言えます。
それ以外の鼻緒のものや、畳表が貼ってある下駄だったら、カジュアルな着物に。
ただし、ゆかたに畳表の下駄を合わせるのは、ちょっと不釣合いです。
素足に下駄を履くことで、夏の急な雨や夕立に合った場合でも快活に歩けるもの。
水分を含んでしまう畳表の下駄は、ちょっと野暮に見えますね。
おかしくはありません。ゆかたに履いてもいいでしょう。
ただし、鼻緒にもよりますが、畳表が貼ってある下駄は、ふつうの下駄より格が上とされます。
それから、素足ですと、汗やほこり汚れが畳目に詰まりやすくなりますので、私は畳表のものを履くときには、ゆかたであっても足袋を履くようにしています。