
大竹流の「割り角だし風」結びならば、お尻をカバーするほどよいボリュームがありながら、きりりと凛々しく、崩れない。
“辛口”の条件は3つ。
1.直線と曲線の好バランス
しゅっとしたラインが凛々しい印象を与える一方で、お太鼓を彷彿とさせる「たれ」には、ほどよいボリューム感が。
2.崩れにくい「キープ力」
立っても座っても歩いても、形が崩れにくいのがうれしい。秘密は背中にあり。従来の割り角だしよりも安定感があり、帯全体が下がる心配も少ない。
3.ハリのある素材感とほどよい「ボリューム感」
〝辛口〞結びには博多帯と麻帯がふさわしい。博多帯は適度なハリがあって結びやすく、シルエットも直線的で絹ならではの上質感も魅力。博多織の半幅帯には「ひとえ帯」とその2倍の厚みがある「小袋帯」があるが、「割り角だし風」は、後者のほうが美しく結べる。麻帯はナチュラルな色と風合いで、人工的な光沢感がなく、見た目も涼やかなところが大人の女性にぴったり。
(vol.42 「大人も納得、満足。半幅帯で“辛口”結び」より)
⇒誌面では、「“辛口”結び」の分かりやすい手順を紹介。ほかにも、自宅で上手にゆかたを洗う方法なども。