入試問題としてはオーソドックスな問題が中心で、勉強の面倒見やしつけが極端に厳しくもなく、ゆるくもない学校がこのグループ。努力が報われる入試問題の傾向からか、まじめな子供が集まりやすい。学校側の指導も、ある程度のところまでは面倒を見るが、必要以上に押しつけない。生徒の自主性を重んじる余地を残しているのが特徴だ。
頌栄女子学院はコツコツまじめに勉強した子供が受かりやすい入試問題だが、女子校の中では生活面で生徒の自主性を重んじる。帰国子女を多く受け入れ、クラスのかなりの生徒が帰国子女という場合もあるようで、多様な文化が入り交じっている。吉祥女子では入試において、教科によっては思考力を問われる問題が出題される。大学付属校の明大附属明治もこのグループ。大学付属校なので大学受験にとらわれない自由な雰囲気だが、校内で計算テストや漢字検定が行われ、成績不振者へのフォローがあるなど学習面でのサポートもしている。高輪や芝は、近年になってより大学進学実績を上げようと、比較的自由な校風からやや面倒見のいい学校へとシフトしている伝統校。特に中学段階ではきちんと管理して子供たちに勉強のペースをつかませるよう注力している。