このグループの学校の入試問題は、コツコツ勉強すれば答えられる基本的な問題と、それぞれの学校ならではの思考力を求める問題が出題される。校風は自由で学校側が必要以上に生徒に干渉することはなく、自主性を尊重してくれる。それだけに、子供たちもある程度は成熟していることが必要だ。御三家に次ぐ上位校が含まれる。
桐朋は多摩地区で古くから評価の高い学校。そもそも小学校、中学校、高校それぞれの段階から入学する子供たちがおり、多様性に富んでいる。生徒を「紳士」として扱うなど生徒の自主性を重んじるスタイルだが、近年は学習面で面倒をみようという流れがある。2012年から5年をかけ新校舎を建設中で注目を集めそうだ。渋谷教育学園渋谷は「自調自考」がモットー。校則がほとんどなくチャイムもないなど自主性を重視する校風だが、繁華街が近いことが関係してか、きめ細かな生活指導が行われている。1993年開校の比較的新しい学校の公文国際もこのグループ。帰国子女も多く受け入れ、寮もあるため全国から生徒が集まる。国際交流や体験型のイベントが多く、制服もないため自由な雰囲気だ。また筑波大附属、東京学芸大竹早、東京学芸大世田谷、お茶の水女子などの国立大附属校もこのグループに含まれる。